音のない音楽
「音のない音楽」と聞いて、みなさんどう思われますか?
昨日、『LISTEN』という映画を見てきました。これは15人のろう者が自身の音楽を奏でる58分間全くの無音映画です(館内の雑音を無くすために各々に耳栓が配られていました!)。
この映画を見て、音楽というものの新しい見方や表現方法を教えてもらった気がします。
そして、映画を鑑賞しながら津久井やまゆり園の事件を思わずにいられませんでした。
これまでも障がい者団体との懇談の度、自分が日頃生活するなかで気づかなかった様々なことへの視点や問題意識を教えてもらいました(例えば、段差は高齢者や車イスの方にはまさに障害になるが、視覚障がい者にとっては車道と歩道に多少段差がないとわからずに車道に飛び出してしまう危険性があることなど)。
こうした経験のなかで、津久井やまゆり園の事件の容疑者の発言や動機が、ただ許されないものなだけでなく、事実として反しているものだと思っています。
様々な人たちが、自身の境遇や想いや願いを共有しあうことで新しい価値を生み出したり、新たな視点を共有し社会がより豊かなものになると僕自身は信じています。
今回の悲劇を二度と起こさないためにも、一つ一つの対応などの検証とともに、誰かより優れていないと不安になってしまったり、誰かより劣ってることが怖いと感じてしまう価値観やひとりひとりが大切にされ、お互いを敬うことのできる社会を創造していくことが改めて求められていると思います。
僕は県民・スポーツ常任委員会に所属しており、こうした人権の様々な課題を県としても受け止め、より良いものへとしていくために全力で取り組んでいきたいと決意しています。