急げ!保育の質の確保!!
第3回定例会の前半の県民・スポーツ常任委員会では、1つは保育の質を確保するための県の取り組みについて質疑を行いました。
待機児童問題が取りざたされる中、神奈川県では昨年平塚市において認可外保育施設での死亡事故が起きるなど、数を増やすだけではなく子どもたちを安心して預けることのできる保育所の環境を整備していくことが課題となっています。
神奈川県所管の認可外保育施設は200施設以上ありますが、厚生労働省の「認可外保育施設に対する指導監督の実施」(のp10の立ち入り調査項目)においては年一回以上の立ち入り検査を行うことを原則としています。しかし、半数に満たない施設にしか立ち入り調査が実施できていないというのが神奈川県の現状です。
調査には、次世代育成課から5名程度で対応しており、危険性の高い施設や改善の指導した施設などは重点的にまわるなどの工夫で対応していくという答弁がされました。確かに、メリハリをつけた対応が必要かもしれませんが、この説明では県内の200以上ある施設を年一回調査をできるようになるとは思えません。結局当局からは納得のいく説明は得られませんでした。
今の状況で可能な限り努力をして保育の質を確保することは前提ですが、圧倒的に足りないマンパワーをしっかりと補充していくことが今の県政には求められているように思います。これは、この問題に限らず県政全体に同様のことがいえると感じています。
経費を節減することに必死になるあまり、県民への責任を果たせない行政であってはならないと考えます。
改めて、保育の質が子どもの命に係わる重大な問題という認識のもと、県に質の確保ができる体制を整えることを求めて行きたいと思います。